肝機能障害

こんな症状でお悩みではありませんか?

こんな症状でお悩みではありませんか?

以下のような症状でお悩みの方は、お早目にご相談ください。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれる通り、症状の現れにくい臓器です。症状が既に現れている場合には、肝機能障害がある程度進んでいる可能性があります。

  • 寝たり休んだりしても疲れが抜けない
  • いつも身体がだるい
  • 食欲がない状態が続いている
  • 顔色が悪い、黄疸が出た
  • 健康診断や人間ドックで肝機能の異常を指摘された
  • 40歳以上で、生活習慣が乱れている自覚がある

肝機能障害(肝機能異常)とは

肝機能障害(肝機能異常)とは

肝機能障害とは、何らかの原因によって肝臓が障害を受け炎症を起こすなどして、肝細胞が破壊され、血液検査で肝機能の値に異常が認められる状態です。
血液検査における肝機能の数値には「AST」「ALT」「γGTP」などが挙げられます。この数値が高ければ高いほど、障害の程度も高いということを意味します。
健康診断、人間ドックなどで肝機能の数値の異常を指摘された方は、お早目に当院にご相談ください。

肝臓の数値の基準は?どれくらいから高いの?

AST(GOT)、ALT(GPT)

いずれも、栄養素をアミノ酸へと変換する酵素です。一般に、どちらも高い場合には、肝炎、脂肪肝、肝がんなどが疑われます。ASTのみが高い場合には、心筋梗塞などが疑われます。
30以下が「基準」であり、31~50が「要注意」、51以上が「異常」となります。

γGTP(γGT)

肝臓の解毒機能に関連する酵素です。アルコールを原因として障害が起こったときに、γGTPが血中に出てきます。数値から、肝臓や胆道の異常の有無が分かります。具体的には、アルコール性肝障害、慢性肝炎、胆汁うっ滞、薬剤性肝障害などが見つかるきっかけとなります。
50以下が「基準」であり、51~100が「要注意」、101以上が「異常」となります。

肝機能障害の原因

肝機能障害の原因として、主に以下のような疾患が挙げられます。

急性肝炎

A型・E型肝炎ウイルスが付着した水、食べ物を摂取して発症する急性肝炎、B型・C型・D型肝炎ウイルス、血液や体液を介して感染する急性肝炎があります。
吐き気、嘔吐、食欲不振、倦怠感、黄疸、発熱などの症状が見られます。

A型肝炎

糞便中に含まれるA型肝炎ウイルスが野菜や果物、水、海藻などに付着し、それらの食品を摂取し感染することで起こる肝炎です。慢性肝炎に進行することはありません。
吐き気や嘔吐、食欲不振、腹痛、黄疸、発熱などの症状が見られます。治療により完治すれば、生涯にわたり免疫が維持されます。

B型肝炎

B型肝炎ウイルスが血液や体液を介して感染することで起こる肝炎です。
ほとんど自覚症状はありません。
また、中には慢性化するもの、劇症肝炎を起こすものがあります。

C型肝炎

C型肝炎ウイルスが血液や体液を介して感染することで起こる肝炎です。高い確率で慢性化します。
急性の場合には吐き気、食欲不振、倦怠感、黄疸などの症状があり、慢性化した場合には十数年の無症状期を経て、腹水や黄疸などの症状を引き起こします。
慢性化した場合には、肝硬変、肝がんへの進行も懸念されます。

脂肪肝

中性脂肪が肝細胞に蓄積した状態です。10~20%の割合で、肝硬変へと進行します。
症状としては右上腹部痛、黄疸、食欲不振、黄疸、腹水などが挙げられますが、ほとんど無症状のまま進行するケースもあります。
主に、飲み過ぎ、肥満、糖尿病などを原因とします。

非アルコール性脂肪肝炎(NASH)

肝臓に脂肪が溜まり、線維化した状態です。
かなり進行してから、右上腹部痛、膨満感、黄疸、倦怠感、疲労感などの症状が見られるようになります。
糖尿病や高血圧、脂質異常症といった生活習慣病、肥満を主な原因とします。

肝硬変

慢性的な炎症が長期に及び、肝臓が線維化してしまう病気です。
かなり進行してから、黄疸、腹水、出血傾向などの症状が見られるようになります。高い確率で、将来的に肝臓がんへと進行します。
B型・C型肝炎、免疫異常、暴飲暴食、肥満などを主な原因とします。

当院で検査してみませんか?

当院で検査してみませんか?

肝機能障害の症状に当てはまる方、健康診断・人間ドックなどで肝機能の数値の異常を指摘された方は、当院で詳しい検査を受けてみませんか?
血液検査では、肝炎ウイルスマーカーや自己抗体などの項目も調べることができます。超音波検査は腹部に対して行い、血液検査では分からない、臓器の物理的な異常の有無を確認します。
検査をご希望の方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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