大腸ポリープとは
大腸ポリープとは、大腸の最も内側にある粘膜の表面にできる、イボのような隆起した病変の総称です。その多くは良性ですが、中には将来的に大腸がんになる可能性がある「腫瘍性ポリープ（腺腫など）」や、すでにがん細胞を含んでいる早期の大腸がんも含まれます。
大腸ポリープの段階では、自覚症状はほとんどありません。そのため、健康診断の便潜血検査で陽性を指摘されたり、他の目的で行った大腸内視鏡検査（大腸カメラ）で偶然発見されたりするケースが大半です。症状がないからといって放置してしまうと、ポリープが大きくなり、がん化するリスクが高まります。
大腸がんの最も効果的な予防法は、大腸ポリープの段階で切除することです。ぜひ、定期的な大腸内視鏡検査で大腸がん予防を行っていきましょう。大阪市東淀川区・上新庄エリアに位置する当院では、経験豊富な消化器内視鏡専門医が、高精度な内視鏡システムを用いてポリープの正確な診断と、安全な日帰り切除も行っています。
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大腸ポリープの種類とがん化のリスク
大腸ポリープは、大きく「腫瘍性ポリープ」と「非腫瘍性ポリープ」に分けられます。
腫瘍性ポリープ（腺腫など）
大腸がんの多くは、この腺腫という良性のポリープが大きくなる過程で発生します。そのため「前がん病変」とも呼ばれ、発見された場合は内視鏡的に切除することが原則となります。。腺腫の大きさや形状、組織の顔つき（異型度）によって、がん化するリスクは異なります。
● 大きさ：10mmを超えるとがん細胞が含まれる可能性が高まります。
● 形状：表面が不整なものや、平坦な形（表面平坦型・陥凹型）のものは要注意です。
非腫瘍性ポリープ
過形成性ポリープや炎症性ポリープなどがあり、基本的にがん化するリスクは低いと考えられています。しかし、大きいものや腺腫との区別が難しい場合は、切除して病理検査で確認することがあります。
大腸ポリープの原因
大腸ポリープの発生には、遺伝的要因と環境要因の両方が関わっています。
- 食生活：高脂肪・低繊維食など食生活の欧米化
- 肥満・運動不足：内臓脂肪の増加や運動不足
- 飲酒・喫煙：過度の飲酒や喫煙習慣
- 遺伝・家族歴：血縁者に大腸がんや大腸ポリープの既往がある場合
生活習慣が気になる方やご家族に既往がある方は、特に注意が必要です。
大腸ポリープの症状
多くの大腸ポリープは無症状です。しかし、ポリープが大きくなったり、がん化したりすると以下の症状が現れることがあります。
- 血便・便潜血（便に血が混じる、あるいは目には見えない微量の血液が混じる状態です。健康診断の便潜血検査で陽性となるきっかけにも）
- 腹痛
- 便通異常（便秘・下痢）
- 便が細くなる
これらの症状がある場合は、大腸ポリープや大腸がんが進行している可能性があるため、早めの内視鏡検査が推奨しております。
大腸ポリープの検査・治療
大腸内視鏡検査（大腸カメラ）
肛門からスコープを挿入し、大腸全域を直接観察します。ポリープの有無、大きさ、形状、表面構造などを詳細に確認し、腫瘍性かどうかを判断します。当院では、BLIなど特殊光観察や拡大機能を備えた最新内視鏡を導入し、微小なポリープも見逃さない検査を行っています。
内視鏡的ポリープ切除術（日帰り手術）
検査中に発見されたポリープは、その場で切除が可能です。切除したポリープは病理検査に提出し、がん細胞の有無を確認します。
● ポリペクトミー: 小さなポリープにスネアという金属の輪をかけて切断する方法（高周波電流で焼き切る場合もあり）
● 内視鏡的粘膜切除術（EMR）: ポリープの下層に液体を注入して病変を浮き上がらせてから、スネアで焼き切る方法。平坦なポリープや少し大きめのポリープに適ししている。
● 内視鏡的粘膜下層剥離術（ESD）: より大きな病変や、早期大腸がんに対して行われる高度な技術。必要に応じて、提携する高度医療機関にご紹介。
当院では、鎮静剤を使用した苦痛の少ない検査を提供しており、検査は15〜20分程度で終了し、切除後もリカバリールームでゆっくりお休みいたくことが可能です。大阪市東淀川区・上新庄周辺にお住まいの多くの患者様からも安心して受けていただいております。
大阪市東淀川区・上新庄で大腸ポリープかもと思ったら
大腸ポリープの切除は、大腸がん予防の最も確実な方法です。40歳を過ぎたら、症状がなくても一度は大腸内視鏡検査を受けることをお勧めします。大阪市東淀川区・上新庄で大腸ポリープや大腸がん検診を検討されている方は、当院へお気軽にご相談ください。
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