玉谷クリニックの食道裂孔ヘルニア|東淀川区・上新庄の内視鏡検査

〒533-0004 大阪市東淀川区小松1丁目7番地15号

疾患 DISEASE

食道裂孔ヘルニアとは

食道裂孔ヘルニアとは、本来お腹の中にあるべき胃の一部が、横隔膜にある「食道裂孔」という穴を通って胸の方へ飛び出してしまう状態を指します。
この状態になると、胃と食道のつなぎ目にある「逆流防止の仕組み」がうまく働かず、強力な胃酸が食道に逆流しやすくなります。その結果、「胃食道逆流症(GERD)」や「逆流性食道炎」の原因となり、胸やけや呑酸などの不快な症状を引き起こします。
胸やけや酸っぱい液体が上がってくる感覚に悩んでいる方は、食道裂孔ヘルニアが隠れている可能性があります。東淀川区・上新庄にある当院では、消化器内視鏡専門医が正確な診断を行い、症状や生活習慣に合わせた最適な治療をご提案しています。
【WEB予約はこちら】から24時間受付中です。

食道裂孔ヘルニアの原因

最も多い原因は「加齢」です。年齢とともに横隔膜の筋肉や食道裂孔周辺が緩み、胃がせり上がりやすくなります。その他にも、次のような要因が関係します。

  • 肥満や妊娠:腹圧が高まり、胃が押し上げられやすくなる
  • 慢性的な咳や喘息
  • 重いものを持ち上げる習慣
  • 便秘による強いいきみ
  • 背中が曲がっている(円背)

これらはすべて「腹圧上昇」を招き、食道裂孔ヘルニアのリスクを高めます。

食道裂孔ヘルニアの症状

小さなヘルニアでは症状が出ないこともありますが、進行すると胃食道逆流症(GERD)による次のような症状が現れます。

  • 胸やけ(胸の奥が焼けるように感じる)
  • 呑酸(酸っぱい液体や苦い胃液が口まで上がる)
  • 胸の痛み(締め付けられるような感覚)
  • 頻繁なゲップ
  • のどの違和感、声のかすれ
  • 慢性的な咳
  • 食べ物がつかえる感じ

特に「食後」「前かがみの姿勢」「夜間の就寝時」に悪化しやすいのが特徴です。

食道裂孔ヘルニアの検査

症状や問診だけでは確定できないため、以下の検査を行います。

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)

食道と胃のつなぎ目を直接観察し、ヘルニアの有無や逆流性食道炎の程度を確認します。また、食道がんなど他の病気がないかを確認するためにも非常に重要な検査です。当院では、患者様の苦痛を最小限に抑えるため、鎮静剤を使用した眠っている間に終わる検査も行っております。

上部消化管X線検査(バリウム検査)

バリウムを飲んでレントゲン撮影を行い、胃や食道の形、ヘルニアの大きさを評価します。

食道裂孔ヘルニアの治療法

治療の目的は「逆流を抑えて症状を軽減し、食道の炎症を改善すること」です。主な治療法は以下の3つです。

生活習慣の改善

● 食べ過ぎ・飲み過ぎを避ける
● 脂肪分の多い食事、アルコール、炭酸飲料などを控える
● 柑橘類など、胃酸の分泌を増やしたり逆流しやすくしたりする食品を控える
● 食後すぐ横にならず、2〜3時間空ける
● 就寝時に上半身を高くして眠る
● 前かがみや重い物を避け、便秘を解消する
● 禁煙・減量を心がける

薬物療法

生活習慣の改善だけでは症状が十分にコントロールできない場合は、薬物療法を行います。
胃酸分泌抑制薬(PPIやP-CAB)で胃酸の分泌を抑える
消化管運動機能改善薬で胃の内容物の排出を促し、逆流を軽減する
制酸薬・粘膜保護薬で胃酸の中和や、食道粘膜を保護する

手術

薬で改善しない場合や、大きなヘルニア・合併症がある場合は手術を行います。 手術では、胸に飛び出した胃をお腹の中に戻し、緩んだ食道裂孔を縫い縮めて、胃が再び飛び出さないように補強します。多くの場合、体への負担が少ない腹腔鏡下手術で行うことが一般的です。

大阪市東淀川区・上新庄で食道裂孔ヘルニアかもと思ったら

胸やけや呑酸は「よくある症状」と思われがちですが、生活の質(QOL)を大きく下げる原因になります。症状が続く場合は我慢せず、ぜひ一度ご相談ください。
大阪市東淀川区・上新庄の当院では、内視鏡専門医による丁寧な診断と、患者様に合わせた治療でサポートいたします。
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