便秘とは
便秘のお悩みを適切に治療します
便秘は、大腸に便が留まり、スムーズに排泄できない状態をさします。排便が数日経ってもみられないと、お腹が張って苦しくなり、吐き気や食欲低下を誘発することもあります。便秘を疑う場合は、早めに受診し、適切な診療を受けることが大切です。便秘のお悩みがあるかたは、お気軽にご相談ください。
こんな場合はご相談ください
- 前回の排便から数日空いている
- 便秘により吐き気をもよおす
- 排便がない
- 便が出ず食欲が出ない
- 便秘でお腹が張る
- 便秘が慢性化している
- 便秘でお腹が苦しい
- 排便後もスッキリしない
主な疾患
- 潰瘍性大腸炎
- イレウス(腸閉塞)
- クローン病
- 虚血性大腸炎
- 大腸がん
- 特発性慢性巨大結腸症
- 過敏性腸症候群
- 月経前症候群
代表的な疾患
潰瘍性大腸炎
潰瘍性大腸炎は、大腸に慢性的な炎症を引き起こす原因不明の病気です。国の指定難病に定められており、長期にわたる治療が欠かせません。主な症状は下痢や便秘、血便、貧血、腹痛などで、症状の悪化(再燃)と軽快(寛解)をくり返す特徴があります。症状をコントロールし、寛解が長く続く状態を目指します。
クローン病
クローン病は、口から肛門までの消化器官に炎症を引き起こす原因不明の病気です。潰瘍性大腸炎と同じく、国の指定難病に定められています。主な症状は下痢や便秘などの排便トラブル、腹痛、発熱、貧血、出血などで、症状の悪化(再燃)と軽快(寛解)を繰り返します。症状をコントロールし、寛解の維持を目指します。
大腸がん
大腸がんは、大腸の粘膜ががん化する病気です。がんが進行して大きくなることで便秘や下痢、血便、腹痛、残便感などの症状が現れます。がんの部位や病状を詳しく調べるために、大腸カメラをはじめとした検査を行い、がん細胞の浸潤の程度や広がりを確認します。早期であれば、内視鏡検査でがんを切除することが可能です。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群は、下痢や腹痛、便秘などの症状がみられる病気です。検査をしても明らかな異常が見つからないことが特徴としてあげられます。治療は、症状に合わせた薬物療法やストレスの軽減などを行い、つらい症状が和らぐようにアプローチしていきます。
イレウス(腸閉塞)
イレウス(腸閉塞)は、何らかの原因で腸内にある便やガスなどが通過できない状態になる病気です。症状は便秘や腹痛、嘔気・嘔吐、お腹の張りなどで、腹痛の強さには波がみられます。治療せず放置すると腸が壊死するリスクもあるため、疑わしい場合は速やかに受診し、検査・治療を行うことが重要です。
便秘の検査
便秘の治療方法
薬物療法
慢性的な便秘には、症状や病気などに合わせた下剤を使用します。下剤には便を柔らかくするものや腸の動きを刺激するものなど、さまざまな種類があるため、患者さん一人ひとりに合わせたお薬を処方させていただきます。処方された下剤で効果が見られない場合は薬剤を変更する場合がございます。