玉谷クリニックの血便|東淀川区・上新庄の内視鏡検査

〒533-0004 大阪市東淀川区小松1丁目7番地15号

血便 BLOODY-STOOL

血便とは

お腹に異変がある時に
起きる症状です

血便は、排便とともに出血がみられる症状です。便に赤い血がつく、黒っぽい便が出るなどのケースが該当します。血便の可能性を疑う場合は、速やかに受診し、必要な検査を受けることが大切です。当院では、血便がみられる患者さんに大腸カメラ検査を行い、原因の特定に尽力いたします。

こんな場合はご相談ください

  • 便に赤い血が付いている
  • 排便後の紙に血が付く
  • 便の色が赤黒い
  • 便に筋状の血が付いている
  • 黒い便が出る
  • 排便後の便器の水が赤い
  • 腹痛が伴う
  • 硬い便または下痢である

主な疾患

  • 虚血性腸炎
  • 大腸がん
  • 大腸憩室出血
  • 大腸ポリープ
  • 潰瘍性大腸炎
  • 胃潰瘍
  • クローン病
  • 十二指腸潰瘍
  • マロリーワイス症候群

代表的な疾患

大腸がん

大腸がんは、大腸の粘膜ががん化する病気です。がんが進行して大きくなることで便秘や下痢、血便、腹痛、残便感などの症状が現れます。がんの部位や病状を詳しく調べるために、大腸カメラをはじめとした検査が欠かせません。早期の大腸がんであれば、内視鏡検査時に切除することもできます。

大腸ポリープ

大腸の内側にできる腫れのことで、通常は症状が現れにくいことが多いです。しかし、一部のポリープはがんへ進展する可能性があるため、早期の発見と適切な対処が重要です。無症状のまま進行することもあり、大腸がんのリスクを増加させる可能性があります。特に高齢のかたは、定期的な検査や検診がおすすめされます。ポリープががんに進展する前に摘出することで、大腸がんの予防が可能です。

痔は日常生活に支障をきたす肛門の病気です。肛門の状態によって、肛門周辺に血管のこぶができる痔核(いぼ痔)、肛門周囲の皮膚が切れる裂肛(切れ痔)、肛門周囲が化膿し膿が溜まった痔瘻(あな痔)に分かれます。どのタイプの痔か十分に精査し、適切に治療を行うことが大切です。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

胃潰瘍や十二指腸潰瘍が進行すると患部から出血し、黒い便(タール便)がみられることがあります。赤い血が出るわけではないため、気付かれにくく、貧血の検査や胃の検診でたまたま見つかることも少なくありません。出血部位を特定し、適切に治療することで症状を改善します。

マロリーワイス症候群

マロリーワイス症候群とは、激しい嘔吐をくり返すことで食道に強い圧力がかかり、食道と胃をつなぐ粘膜が破れ、出血する病気です。主な症状は吐血(口から血を吐くこと)や血便(タール便)です。出血が持続する場合は内視鏡を用いて止血を行います。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は、大腸に慢性的な炎症を引き起こす原因不明の病気です。国の指定難病に定められており、長期間の治療を要します。主な症状は下痢や腹痛、血便、貧血、倦怠感などで、症状の悪化(再燃)と軽快(寛解)をくり返します。寛解が長く続くように症状をコントロールすることが重要です。

クローン病

クローン病は、口から肛門までの消化器官に炎症を引き起こす原因不明の病気です。潰瘍性大腸炎に同じく、国の指定難病に定められています。主な症状は下痢や腹痛、発熱、貧血、出血などで、症状の悪化(再燃)と軽快(寛解)を繰り返します。症状をコントロールし、寛解を維持する必要があります。

血便の種類

黒色便(タール便)

便が黒っぽく見える状態を指し、一般的にはタール便とも呼ばれます。これは胃や小腸の出血が原因で、血液が酸化して黒く変色するためです。黒色便は肉眼で確認できますので異変を感じたらすぐに相談するようにしましょう。これが見られる場合は、胃や小腸の内部出血が疑われます。

考えられる疾患

  • 胃潰瘍
  • 胃がん
  • 十二指腸潰瘍

暗赤色便

直腸や大腸の低い部分での出血が原因で発生します。便に混じる血液が酸化せず、生のままの鮮やかな色を保っているためです。暗赤色便が見られる場合は、大腸の異常や病気が疑われます。

考えられる疾患

  • 大腸憩室出血 
  • 胃メッケル憩室
  • 大腸炎
  • 小腸潰瘍

粘血便

便に粘液や血液が混じっている状態を指します。これは主に大腸の内壁に炎症が生じている場合や、痔のような直腸の問題がある場合に発生します。粘血便が続く場合は、内視鏡検査や専門医の診察が必要です。

考えられる疾患

  • 炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)
  • アメーバ性陽炎

鮮血便

便に新鮮な血液が混じっている状態を指します。これは直腸や大腸の下行部での出血が原因で発生し、便の表面に血液が見られることがあります。鮮血便が続く場合は、大腸の疾患や痔、潰瘍などが考えられます。

考えられる疾患

  • 大腸内ポリープ 
  • 大腸がん
  • 大腸炎

血便の検査

大腸カメラ

血便の原因を精査し、早期発見・治療するためには大腸カメラ検査が欠かせません。当院では内視鏡検査の専門医による大腸カメラ検査を行っております。検査による痛みや負担を軽減するために、眠くなる薬を注射する静脈内鎮静法を導入しております。血便にお困りの場合はお気軽にお問い合わせください。

胃カメラ

胃や食道、十二指腸からの出血が黒い便(タール便)として現れることもあります。当院では、タール便がみられる患者さんに胃カメラ検査を行い、異常の早期発見・治療に努めております。内視鏡検査の専門医による胃カメラ検査では、患者さんに負担が少ない方法で検査を実施します。

腹部エコー

腹部エコーは、人肌程度に温めたジェルを腹部に塗り、専用の機器を当てることで胃や大腸などの異変を確認する検査方法です。胃カメラや大腸カメラよりも身体への負担が少ないため、スクリーニング検査として実施することもあります。検査にかかる時間の目安は20~30分程度です。

血便の治療方法

薬物療法

血便の原因を精査した後は、症状や病気に合わせた薬物療法をご提案させていただきます。使用する薬剤は、病気の種類や重症度によって異なります。当院では患者さん一人ひとりに合わせたお薬を処方しております。薬の飲みかたや服用に関するご質問ございましたら、お気軽にお声がけください。

生活習慣の改善

血便の症状を改善し、コントロールするためには生活習慣の見直しが欠かせません。当院では、患者さんのライフスタイルをお伺いした上で、適切な生活習慣の改善方法をお伝えしております。わからないことやご不安なことがございましたら、お気軽に当院の医師やスタッフにご相談ください。