目次
「足の指がつる」って、どんな状態?
足の指がつる原因①生活習慣
足の指がつる原因②病気や体質
足の指がつらないための予防法
「足の指がつる」影に、大きな病気が潜んでいる可能性も
「足の指がつる」って、どんな状態?
「足の指がつる」とは、自分自身の意思と関係なく足の指の筋肉が収縮し、硬直する状態です。筋肉を伸縮させるバランスが崩れ、収縮が戻らなくなり痙攣することで引き起こされます。運動時や就寝時などに多く起こり、突然の痛みを伴って動かしづらくなることが特徴です。
足の指がつる原因とは?
足の指がつる原因には、大きく分けて二つの要因があります。
1つ目は冷えによる血行不良や脱水、ミネラル不足など生活習慣に起因するもの
2つ目は加齢や妊娠、病気など体の状態に起因するものです。以下から詳しくご紹介します。
足の指がつる原因①生活習慣
体の冷え
体が冷えると筋肉の緊張状態が続くため、足がつりやすくなります。また、冷えにより血行不良が起こり、筋肉の動きが悪くなることも足の指のつりを招きます。気温が低い冬場や、就寝時に足先が出ている時などは注意が必要です。
脱水症状
脱水症状とは、体内の水分が不足している状態です。脱水症状になると、体内で筋肉を伸縮させる働きが低下し、筋肉が縮んだ状態から戻れなくなってしまいます。その結果、足の指がつりやすくなります。
筋肉の疲労
日常的に使わない筋肉を使って激しい運動をした時や、急に運動量を増やした時も、足の指がつりやすい傾向にあります。筋肉の使い過ぎによって疲労が溜まり、緊張状態が続くことで、痙攣が起こりやすくなります。
ミネラル不足
脱水症状になると、体内のミネラルのバランスが崩れてしまいます。筋肉の働きを調整する役割を持つミネラルが不足すると、筋肉がうまく収縮を行えず、足の指がつる状態を招いてしまいます。
足の指がつる原因②病気や体質
加齢
加齢と共に、筋肉量や筋肉と連携する運動神経細胞が減ることによって、足がつりやすくなることがあります。現代では生活習慣の変化により、若者でも筋肉量の減少が見られ、加齢と同じような状態になる場合もあります。
糖尿病
糖尿病で末梢神経の血流が悪くなることにより、足の指がつりやすくなるといわれています。糖尿病には「1型糖尿病」と「2型糖尿病」がありますが、足の指がつる症状は、糖尿病患者の九割以上を占める「2型」の方に多いとされています。
肝機能障害
肝機能障害により肝機能が低下すると、体内のミネラルバランスが崩れやすくなります。ミネラルは筋肉の働きを調整する役割があるため、不足することで足の指がつりやすくなります。
閉塞性動脈硬化症
閉塞性動脈硬化症とは、手足の血管の動脈硬化により、手先や指先に十分な血液が行き渡らなくなる病気です。閉塞性動脈硬化症の症状の一つとして、足の指がつる場合があります。
妊娠中
妊娠中は、運動不足や血行不良によって足の指がつりやすくなります。また、赤ちゃんの成長のために母体が栄養不足になり、ミネラル不足に陥ることもあります。
足の指がつったときの治し方は?
ここでは、足の指がつったときの治し方をご紹介します。突然の痛みについ慌ててしまうこともありますが、ゆっくりと深呼吸をしながら行うことがポイントです。
1.つっている指を、つった方向と反対側にゆっくり伸ばす
2.ほぐすように柔らかくマッサージしていく
足の指がつらないための予防法
こまめに水分補給をする
日常的にこまめな水分補給を心がけましょう。運動中は水分不足とミネラル不足の両方を防ぐために、ミネラル含有の飲み物を取ることが効果的です。就寝中も汗をかくため、就寝前にもコップ一杯程度の水分補給を行いましょう。
お風呂に浸かるなどして、体を温める
冷えは筋肉を緊張させ、足の指がつる原因になります。季節に関係なく、湯船に浸かるなどして体を温め、日頃から冷えを予防しましょう。なお、お風呂上りは発汗で水分が失われているため、水分補給を忘れずに行いましょう。
適度に運動・休憩する
日常的に適度な運動を行うことは、足の指がつることを防止できるほか、生活習慣病の予防にも効果的です。筋肉に疲労が溜まると足がつりやすくなるため、運動前にはストレッチをして、適度な休息を挟みながら行うことが大切です。
寝る直前にお酒を飲まない
体内でアルコールを分解する時には、水分が必要になります。また、アルコールには利尿作用があり、アルコールを摂取することによって体内から多くの水分が排出されます。この2点から就寝前の飲酒は脱水症状を引き起こしやすく、結果的に足の指がつりやすくなるといわれています。
サプリメントを使う
ミネラル不足を予防するために、サプリメントを摂取することも効果的です。カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄など、体の正常な働きに欠かせないミネラルを含むサプリメントの使用は、ミネラル不足の予防に役立ちます。
「足の指がつる」影に、大きな病気が潜んでいる可能性も
突然の痛みとともに、足の指が動かなくなる・・・足の指がつるという現象は、誰もが一度は経験したことがあるかもしれません。
まれに起こる場合は一時的なものと考えて問題ありませんが、頻繁につる場合は何か病気が潜んでいる可能性も考えられます。「いつもと様子が違う」「以前より頻繁に起こる」など気になることがある場合は、お気軽に当院へご相談ください。