医療従事者向け総合医療情報サイトm3.comにて取材記事が掲載されました|大阪市東淀川区の玉谷クリニック 上新庄駅近く

内科[糖尿病・循環器・消化器・呼吸器]アレルギー科・リハビリテーション科・在宅医療・06-6323-8181・阪急「上新庄」駅より徒歩5分
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医療従事者向け総合医療情報サイトm3.comにて取材記事が掲載されました

2021年8月20日 (金)配信のm3.com地域版にて当院の玉谷院長の取材記事が掲載されたした。
記事の内容は下記となります。

【大阪】手掛けた糖尿病本が3000部突破、2500人診る地域のかかりつけ医-玉谷実智夫・玉谷クリニック院長に聞く

糖尿病を中心とした生活習慣病の治療に力を注いできた玉谷クリニック(大阪市)院長の玉谷実智夫氏は、2021年3月、一般向け医療書として『“世界一わかりやすい”最新糖尿病対策-こうすれば100歳まで元気に長生きできる』(時事通信社刊)を上梓した。第一線で診療に当たるかたわら、健康セミナー開催やテレビ出演といった啓発活動にも取り組んできた玉谷氏。著書の出版経緯も含め、氏の取り組みとその理念を聞いた。(2021年6月26日インタビュー)

玉谷クリニック院長・玉谷実智夫氏(本人提供)

健康セミナーが盛況。過去最多は市民110人が参加

大阪市東淀川区に建つ玉谷クリニックは、地域の住民をおもな患者として、2008年から診療を続けている。診療科は内科全般とアレルギー科で、小児疾患や訪問診療にも対応する。内科では特に、糖尿病、脂質異常症、高血圧、循環器疾患といった生活習慣病関連の治療を専門としている。

個人経営のクリニックとしては非常に規模が大きく、医師は玉谷氏と非常勤医師を含めて8人、患者数は約2500人、1日の診療患者数は2021年6月時点で約200人に上る。患者はほぼ近隣の住人が占め、年齢層は50~80代が中心。「身近な総合病院」を目指して運営されており、日常において患いやすい内科疾患に広く対応できることも強みだ。

院長の玉谷氏は、京都大学薬学部から大阪大学医学部へと進み、内科での研修を経て、米国のNIH(国立衛生研究所)へ留学した経験を持つ。3年間の留学生活ではNIH傘下のNIA(国立老化研究所)に所属し、老化に影響するミトコンドリアDNAの障害について研究した。帰国後は、大阪大学医学部付属病院の内科で、糖尿病、循環器疾患、骨粗しょう症などの診療と研究に当たり、医学博士号を取得した。

その後は助教授として長く研究に打ち込んだが、一方で「自分の道は臨床にあるのではないか」との迷いも抱えていたという。結果、41才にして教職を辞し、東淀川区の医誠会病院で内科勤務医となった。「脳梗塞や心筋梗塞の方、当時の私と同年配ながらひどい腹水に苦しむ方など、悲惨な状態にある患者さんを数多く診ました」と玉谷氏は振り返る。そうした患者らの姿に、生活習慣病の治療・予防の必要性を痛感したという。

医誠会病院での勤務を終えて開業した玉谷クリニックでは、その思いを実践に移した。生活習慣病の代表とも言える糖尿病の治療には、患者自身の理解と努力が不可欠だ。年に3回ほどの頻度で、開業1年目からクリニックで開催してきた健康セミナーは、糖尿病治療に関するものを中心として通算39回に及ぶ。2021年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の状況を考慮して未開催だが、過去、最も多い回では110人ほどの参加者があった。患者の支持のほどがうかがえる。

玉谷クリニック外観(クリニック提供)

出版マッチングサービスで自著発行。長年の取り組みを形に

玉谷氏の初の著作となった『“世界一わかりやすい”最新糖尿病対策-こうすれば100歳まで元気に長生きできる』は、発売から2カ月の時点で約3000部の売り上げを記録した。同書を読んで、神戸、京都といった近隣府県から来院した患者もいるという。「世界一わかりやすい」を謳うとおり、内容は徹底して一般読者向けに噛み砕かれており、啓発に力を注ぐ玉谷氏の姿勢が窺える。予防から重症化の防止、最新の治療方法の紹介まで多岐にわたり、特に予防については、食習慣の見直しや賢い運動のしかたといった具体的な情報を豊富に盛り込んでいる。

また、同書はNPO法人が運営する出版マッチングサービスを利用して出版された。出版企画を持つ書き手と出版社・編集者をネット上でつなぐサービスで、広範に出版の機会を探ることができる。このサービスを利用して出版された一般向け医療書も多く、著述を考える医師には一つの選択肢だ。

玉谷氏は出版に至った経緯を「これまで取り組んできたことを形にしたいという思いもありましたが、やはり患者さんの啓発が第一でした。当所で開催しているセミナーでは人数の限界がありますので、この本で1人でも多くの方に知識を届けられることを願っています」と語る。1冊を形にしても意欲は衰えず、同様に一般向けの啓発書となる次作を執筆中だという。

経営者セミナーに通いマネジメントを学ぶ

玉谷クリニックは、2018年の時点では玉谷氏が単独で診療を行っていた。その後、2診体制に拡張し、現在は非常勤医師を含む計8人の3診体制で診療している。スペースにはまだ余裕があり、今後は整形外科の新設など、さらなる診療科の拡張も検討している。

玉谷氏には、健康セミナー開催や著述といった活動のほか、複数回のテレビ出演の経験もある。クリニックを成長させ、診療のかたわらセミナーを開き、著作を発行し、テレビ出演もこなす医師の姿は、宣伝にも長けた辣腕の経営者そのものに見える。しかし意外にも、これまでクリニック拡大のための経営戦略や、営利を目的とした宣伝にはほとんど力を注いでこなかったという。テレビCMはおろか、駅広告や電柱広告すら出したことがなく、開業当初を除けば広告らしい広告を打ったことがない。テレビ出演についても、局の関係者と日常的な交流があるわけではなく、多くは急に依頼が舞い込む形だという。テレビ局が玉谷クリニックの存在を知った経緯も、おそらくはネット上の口コミだろうと玉谷氏は言う。

玉谷クリニックは、患者のほとんどを地元の住民が占める。そこに見えるのは、玉谷氏が経営像として掲げる「地域のかかりつけ医」を実直に務める姿だ。院長自身が第一線で診療し、診察室では伝えきれない知識をセミナーで補う姿勢が、地域の人々との信頼関係を育んでいるようだ。

「経営の安定や拡大に決して無関心ではないのですが、実際のところあまり考えずに来ており、1人で診療していた時期も、患者数は現在とさほど変わりませんでした。診療規模の拡張も、宣伝などで患者さんが増えたからというより、より診療体制を手厚くすることが目的でした」と玉谷氏。たゆまず患者と向き合うという、ごく当たり前のことが経営を支えてきた。

玉谷氏の目下の課題は、クリニックで働く医師らのマネジメントだ。業務の合間を縫って経営者セミナーなどにも通い、自身の理念の共有とスタッフの士気向上を図る。医師が増えたことで、より細やかなコミュニケーションの必要を感じているという。

「自戒も込めて言うのですが、当所のスタッフにも、他院の若い先生方にも、どれだけ毎日が多忙であろうと、医者は患者のためにあるのだということを見失わずにいてほしいですね」と玉谷氏は言う。

少年時代、玉谷氏の身近には、不遇な環境や不健康な生活習慣で体を壊し、苦しむ大人が多くいたという。その中には玉谷氏の親族も含まれる。

「いつも患者を第一に、と言うといかにも綺麗ごとで、私自身にも患者さんと感情的なやり取りをした経験がありますが、子供時代、過度の飲酒などで体も生活も壊してしまう大人を間近に見て、どうにか楽にしてやりたいと思ったことが私の原点です。幸いにクリニックの経営は安定しており、著述に取り組む余裕も出てきましたが、現在そうした環境にあるのも、私の考える医者の本分を外さずに来たからだと自負しています」

本業に邁進することが、時に最上の経営戦略になる。2500人を診る「地域のかかりつけ医」がそれを証明している。