糖尿病専門治療|大阪市東淀川区 上新庄の玉谷クリニック 血糖 HbA1c

診療時間表
内科[糖尿病・循環器・消化器・呼吸器]アレルギー科・リハビリテーション科・在宅医療・06-6323-8181・阪急「上新庄」駅より徒歩5分

糖尿病専門治療

当院の糖尿病治療方針・治療目標

  • 糖尿病療養指導士(CDEJ)と管理栄養士がサポートいたします
  • 最新情報と経験から最適の治療法を提案いたします
  • 患者様の生活を大切にします
  • 血糖値の正常化を目指します
  • インスリン治療も対応いたします

糖尿病について

糖尿病とは血液中の血糖値(ブドウ糖濃度)が高い状態をさす病名です。現在、日本における糖尿病人口は、糖尿病患者が890万人、糖尿病予備軍を含めると2210万人と推定されており、日本人の5人に1人以上は糖尿病が疑われていることになります。(国民健康栄養調査2007年)

糖尿病について

糖尿病は、初期段階では自覚症状がほとんどないということが特徴の1つです。中には、「口が渇く」「飲み物を飲む量が多い」「トイレの回数が多い」といった症状が見られることもありますが、無自覚のまま、糖尿病は知らない間に進行し、様々な病気(合併症)を引き起こします。

糖尿病と合併症

糖尿病が怖い病気である理由は、その恐ろしい合併症にあります。血糖値が高い状態が続くと、血管がもろくなり、体の様々なところに障害をきたします。その中でも怖いのが、3大合併症と言われる大きな病気です。

糖尿病について

1.糖尿病性神経障害

合併症の中で最も早く出てくるのがこの神経障害です。症状は、手足のしびれ、けがややけどの痛みに気づかないなどといった神経に関わる症状です。足の痛みに気付かずに細菌感染を起こして、壊疽(えそ)となり足の切断を余儀なくされる方もいらっしゃいます。そのほか筋肉の萎縮、筋力の低下や胃腸の不調、立ちくらみ、発汗異常、インポテンツなど、さまざまな神経障害の症状も現れます。

2.糖尿病性網膜症

目の底にある網膜という部分の血管が悪くなり、視力が弱まります。中には失明する場合もあり、白内障になる人も多いといわれています。

3.糖尿病性腎症

おしっこを作る腎臓の糸球体という部分の細い血管が悪くなり、だんだんおしっこが作れなくなります。すると人工透析といって、機械で血液の不要な成分をろ過して、機械でおしっこを作らなければなりません。週に2~3回、病院などで透析を受けるようになるの で、日常生活に大きな影響を及ぼします。現在、人工透析になる原因の1位がこの糖尿病腎症です。

その他の合併症はこちら

糖尿病の分類

糖尿病は大きくⅠ型糖尿病とⅡ型糖尿病に分類されます。日本人の糖尿病患者のうち95%以上はⅡ型糖尿病であり、その原因は、食生活や運動不足、そしてストレス過多などの生活習慣によるものと言われています。

分類
特徴
原因
Ⅰ型糖尿病
膵臓のβ細胞が何らかの理由によって破壊され、血糖値を調整するホルモン、インスリンが枯渇してしまい、高血糖状態が続いてしまう糖尿病。幼時から10代までの小児期に急激に発症することが多い。
原因 自己免疫疾患
原因不明のもの
Ⅱ型糖尿病
インスリンの出る量が少なくなって起こるものと、肝臓や筋肉などの細胞がインスリン作用をあまり感じなくなる(インスリンの働きが悪い)ために、ブドウ糖がうまく取り入れられなくなって起こるものがあります。食事や運動などの生活習慣が関係している場合が多く、日本人の95%以上がこのⅡ型糖尿病と言われています。
原因 食生活の乱れ
運動不足
ストレス過多など生活習慣に起因する
原因 妊娠糖尿病
妊娠時には体にいつもより多くのインスリンが必要になります。妊娠時に分泌されるホルモンがインスリンの働きを弱めるからです。妊娠するとインスリンの生成量が多くなるのですが、まれに必要な量のインスリンが作られずに、糖尿病を発症することがあります。
原因 妊娠
その他の特定機序、
疾患によるもの
遺伝子異常や薬剤によって糖尿病が発症することもあります。
原因 遺伝子異常
代謝性疾患
感染症

糖尿病チェック

糖尿病は生活習慣が原因ですので、あなたの生活習慣からその疑いがあるかどうかをチェックすることができます。
6個以上「はい」に該当する方は要注意です。

  1. 血縁者に糖尿病の人がいる
  2. 20代前半より体重が10%増えている
  3. 血縁者に肥満、脳卒中、心臓病(狭心症など)の人がいる
  4. 砂糖や脂肪分を好んで食べる
  5. 車が足がわりである(運動不足)
  6. アルコールをよく飲む
  7. ストレスが多い(せっかち、イライラしやすい)

糖尿病の診断

実際の糖尿病の診断は下記のフローチャートに沿って、診断が行われます。

糖尿病について

HbA1c(ヘモグロビンA1c)は、糖尿病の状態を調べるのに、最も重要な指標となります。糖尿病治療に力を入れております当院ではこのHbA1cを10分以内に調べることができます。

糖尿病の治療

糖尿病の治療は食事療法、運動療法、薬物療法の3本柱で進めていきます。1つでも欠けてしまうと血糖コントロールが上手くいかなくなります。この3本柱について1つずつ説明させて頂きます。

糖尿病は血糖コントロールを目標に治療を行います

基本となる治療(基礎療法)

食事療法
食事療法
運動療法
運動療法

基本治療法に追加する治療

薬物療法
薬物療法

糖尿病治療の基本は食事療法と運動療法であり、薬はそれを補うものです。
根気強く、毎日の自己管理を行っていきましょう。

糖尿病の食事療法

糖尿病の食事療法のポイントは2つ。「食べ方」と「食事の量」です。

食べ方

まずは1日3食きちんと食べること、が大切です。朝食を抜いたり、まとめ食いをしたりすると、体内から一度に出るインスリンの量が増えてしまい、膵臓に負担がかかってしまいます。膵臓に負担がかかった状態で年月を経るとインスリンが適量に出なくなり、高血糖が持続する原因となってしまいます。
また1日2食の食生活では、体が空腹に備えてエネルギーを蓄えようとしてしまうので皮下脂肪が増え、糖尿病の悪化を招きます。
食事をするときはゆっくりと、よく噛んで食べて下さい。人間は、食事が吸収されて、血液中に糖分が増えてくると、満腹感を感じます。忙しいサラリーマンなどに多い早食いをしてしまうと、満腹感を得るまでに胃に多くの食物が入り、過食の原因になります。

食事の量

まずは、あなたに必要なエネルギー摂取量を計算してみましょう。

1日に必要なエネルギー摂取量は以下の式で計算できます。 エネルギー摂取量=身長(m)×身長(m)×22×身体活動量

例)身長160㎝の主婦 身体活動量を30とします
エネルギー摂取量=1.6×1.6×22×30=1689.6Kcal
この方の1日に必要なエネルギー摂取量は1689キロカロリーとなりました。具体的に1689キロカロリーの食事例を下に挙げます。

1日1600キロカロリー食事の献立例
1日1600キロカロリー食事の献立例
体を動かす程度 身体活動量
軽作業(デスクワーク、主婦など) 25~30
普通の労作(立ち仕事が多い職業) 30~35
重労働(力仕事など) 35~

当院では管理栄養士による、栄養指導を受けることができます。糖尿病の美味しい献立や、必要なビタミンやミネラルなど、食事に関しての色々なアドバイスを受けることができます。お気軽にお問い合わせ下さい。

糖尿病の運動療法

運動療法は食事療法、薬物療法に加え、糖尿病治療には欠かせないものの1つです。適切な運動を行うことで、インスリンの効き目を高めて、糖尿病の様々な症状を改善させるほか、動脈硬化の予防や、老化防止にも効果があります。ここでは運動を行うにあたっての大切なポイントを述べています。

運動の種類

糖尿病の治療としてもっとも効果的な運動は、酸素を十分に取り入れて行う中程度の強さの運動、いわゆる有酸素運動(エアロビクス)です。エアロビクスは「酸素とともに」という意味で、酸素を十分に取り込み、血糖や脂肪を効率よく燃焼させることを目的とした、リズミカルな全身運動です。具体的にはウォーキング、ゆっくりめのジョギング、サイクリング、水泳などを、ある程度の強さを持続して行うものです。  有酸素運動の状態を感覚的にいうと、たとえば多少息切れはするものの、人と話しながら続けられる程度の運動ということもできます。ハアハアと息切れして 会話がほとんどできないのは、運動が強すぎて酸素が十分に取り込めない状態を示し、一方、歌がうたえるくらい余裕のある状態*では、運動が弱すぎて治療効果が見込めません。人と会話ができる程度の運動を15分以上続けると、体の酸素消費量が増え、血糖だけでなく、脂肪もエネルギー源として使うようになるため、血糖を下げ、また、血液中の脂肪や体重も減るようになります。  そうした運動で、とくに人気があるのは、手軽で道具を使わずに誰でもできる速歩、散歩、体操などです。なお、運動の前後は、準備運動、整理体操も忘れずにしてください。

運動の頻度、時期

結論からいうと、先にあげた速歩やジョギングなど中程度の強さの運動を、1日に15~60分程度、食後1~2時間以内に、週3~5回するというのが、療法としてはベストな方法です。 食後1~2時間が最適というのは、血糖がもっとも高くなる時間帯だからですが、この時間でなくても、早朝や深夜、また食直後などを避ければ、いつやっても問題はありません。しかし、インスリン注射をしている人や、血糖降下剤を飲んでいる人の場合の食前の運動は、低血糖の危険があり、注意が必要です。 また、運動の効果は翌日くらいまで持続するので、毎日続ける必要はなく、体調や天候の悪い時は休んだり1日おきにしても、インスリンの効き目を高める効果は持続します。無理して毎日続けるより、長く続けることのほうがはるかに重要です。

糖尿病の薬物療法

糖尿病の経口薬は主に以下の6種類のものがあります。それぞれ特徴があり、患者様、個人個人に合った薬を医師と相談しながら決めていくことが重要です。

糖尿病の薬物療法
1. スルホニル尿素薬(SU)

主にインスリンの分泌を促進して、血糖降下作用を発揮します。膵臓に働いて、膵臓からインスリンを出させる薬です。薬の種類は、アマリール、オイグルコン、グリミクロンなど。

2. ビグアナイド薬(BG)

肝臓での糖新生(体内で糖分を作ること)の抑制、消化管から糖吸収の抑制、末梢組織でのインスリン感受性の改善によって、血糖降下作用を発揮します。薬の種類は、メルビン、グリコラン、メデットなど。

3. α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)

食事の後の糖の吸収を遅らせ、食後の高血糖を抑制します。薬の種類は、ベイスン、グルコバイなど。(注意点:必ず食直前に服用。)

4. インスリン抵抗性改善薬(チアゾリジン薬:TZD)

インスリン抵抗性の改善を介して、血糖降下作用を発揮します。薬の種類は、アクトスなど。

5. 速効型インスリン分泌促進薬(グリニド系薬)

膵臓に作用してインスリン分泌を促進し、服用後、短時間で血糖降下作用を発揮します。薬の種類は、スターシス、ファスティック、グルファスト。(注意点:必ず食直前に服用)

6. DPP4阻害薬

血糖降下作用を持つホルモン(インクレチン)の分解を阻害することにより、インクレチンの血中濃度を高め、血糖降下作用を発揮します。この薬の特徴は、血糖依存的にインスリン分泌を促進し、グルカゴン(血糖を上昇させるホルモン)分泌を抑制します。薬の種類は、ネシーナ、グラクティブなど。

インスリン療法

インスリン自己注射については、「怖い」「面倒だ」「周りの人に糖尿病の末期だと思われる」といった考えをお持ちの方もいらっしゃると思います。しかし、インスリンの自己注射を適切に行えば、血糖を的確にコントロールすることができます。またSU剤とは異なり、膵臓に負担をかけることもなく、早期にインスリン療法を開始することで糖尿病の進行を遅らせ、予後がよくなることも多々あります。 現在、インスリン製剤は昔に比べて改良を加えられ、簡単に、そして安全に使用することができます。実際の自己注射の方法(ランタス注、アピドラ注に限る)を説明しておりますのでご覧下さい。

ランタス注、アピドラ注の正しい使い方

また、当院では外来インスリン導入を行っております。本来インスリン自己注射を始める場合には入院をしながら、インスリンの注射量(単位)を決めます。しかし、現在の多忙なライフスタイルを送る方にはインスリン導入を始めようにも入院する時間がないという方もいらっしゃると思います。医師に十分な知識、経験があれば、入院を必要とせず、外来インスリン導入を行うことができます。詳しくは当院までお問い合わせ下さい。

GLP-1受容体作動薬

GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は腸から分泌されるインクレチンというホルモンの一つです。インクレチンはインスリンの分泌を促し、血糖値を下げる働きがありますが、糖尿病の方はこのGLP-1の量が少なくなっていることが知られています。GLP-1受容体作動薬とは、分解されにくい構造のGLP-1のことです。外部からこれを注射(補充)することで、インスリン分泌が強まり、血糖コントロールが容易になります。

バイエッタ、ビクトーザといった名前のGLP-1受容体作動薬があります。どちらもインスリン製剤と同じ自己注射剤になります。外来患者様でもこのGLP-1受容体作動薬を使い始めることができますので、お気軽にご相談下さい。

糖尿病Q&A

Q、低血糖時の対処方法を教えて下さい

インスリンが過剰にある状態では低血糖が起こります。血糖値が下がるつれて以下のような症状が起こります。空腹感や動悸などを感じたら、すぐにブドウ糖10g、もしくは砂糖20gを摂取するようにして下さい。ブドウ糖を多く含むジュース(ファンタオレンジ、コカコーラ、はちみつレモン、オロナミンC)等でも代用が可能です。ジュースは約200mlを摂取して下さい。α-グルコシダーゼ阻害薬というタイプの飲み薬を服用している場合は、砂糖ではなく、ブドウ糖でなければ効かないので注意が必要です。

低血糖と自覚症状
低血糖と自覚症状

Q、糖尿病患者でも妊娠、出産はできますか?

結論から言うと、血糖コントロールがきちんとできている場合は大丈夫です。 おなかの中の赤ちゃんの栄養は、お母さんから胎盤を通って送られてくるブドウ糖です。つまり、お母さんの血糖が高いと大量のブドウ糖が赤ちゃんに送られ、赤ちゃんも高血糖となり、高血糖が刺激となって沢山のインスリンを分泌します。過度のインスリンは赤ちゃんを巨大児化させることが知られています。また、妊娠4週目~9週目までの器官形成時期には、高血糖が器官形成に悪影響を及ぼすことも知られています。 しかし、糖尿病があっても、血糖コントロールが良好であれば、元気な赤ちゃんを産むことができます。妊娠許可条件(HbA1c6.0%以下など)というものがあり、この条件を満たせば、出産することができます。子供を無事出産したいという母の強い意志でこれまでも多くの糖尿病患者が元気な子供を出産しています。

Q、血液検査でヘモグロビンを測っていますが、どんな意味があるのですか?

ヘモグロビンがブドウ糖

血液の赤血球の中にヘモグロビンという成分があります。ヘモグロビンがブドウ糖にさらされると徐々にくっついて「グリコヘモグロビン」になっていきます。血中のブドウ糖が多いとグリコヘモグロビンができやすく値が高くなります。血中のグリコヘモグロビンの濃度は、過去1~2ヶ月間の血糖コントロール状態を示しますが、HbA1cとは、グリコヘモグロビンの中で測定のしやすい種類のことで、健康な人ではだいたい4~5.8%(ヘモグロビン全体のうちHbA1cがどれだけ含まれるかの割合)とされています。HbA1cが正常に近くても食後血糖値、血糖値スパイクがある方もいらっしゃいます。
心配な方は当院にて計測できますのでご相談ください。

Q、風邪や下痢などで食事が取れないときにはどうしたらよいですか?

糖尿病の人が他の病気になって具合が悪いときのことをシックデイといいます。このような場合は,血糖が乱れがちなため対応の仕方を知っておくことが大切です。 まずは原因となった病気の治療が大切になります。風邪ならば安静にして下さい。食事が取れない場合でも水分補給だけはきっちりと行うようにして下さい。また血糖は乱れがちなため、血糖値の測定をいつもより多く行うことを心がけて下さい。 いつものインスリンの注射や内服薬の服用が不安に感じられたら、いつでも当院までご連絡下さい。