気管支喘息・慢性的な咳(咳喘息)|大阪市東淀川区・上新庄近くの玉谷クリニック

内科[糖尿病・循環器・消化器・呼吸器]アレルギー科・リハビリテーション科・在宅医療・06-6323-8181・阪急「上新庄」駅より徒歩5分
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気管支喘息・慢性的な咳(咳喘息)

  • 呼吸をするとゼーゼー、ヒューヒューと音が鳴る(喘鳴)
  • 咳がずっと続く。
  • 痰がずっと出る。
  • 息苦しさ、胸苦しさがずっとある。
  • 風邪をきっかけに咳が止まらない。
  • 夜間~明け方や天候・気温の変化で咳や痰、喘鳴、呼吸困難などの発作症状がでる。
気管支喘息・慢性的な咳(咳喘息)

こういった方は気管支喘息(一般的に言うぜんそくのこと)の疑いがあります。
また、痰が絡まない乾いた咳が8週間以上続く場合は咳喘息が疑われます。咳喘息は気管支喘息の手前の病気とも言われ、放っておくと気管支喘息に移行することもあります。
喘息は空気の通り道が炎症を起こしている状態です。症状放置していると炎症が進んで空気の通り道が狭くなっていき、より発作が起きやすくなることや、いくら治療をしても治らない状態になってしまうことがあります。さらに狭くなった空気の通り道で痰が詰まってしまえば【窒息死】する危険性すらあるのです。現在でも日本では、1年間に約1500人の人が喘息のために亡くなっています。
最近の新型コロナウイルス流行のなかでは、咳をしていると感染を疑われるため、手っ取り早く市販薬で症状を抑えてしまう方もおられるかもしれません。しかし、喘息治療の目的は単に喘息発作時の咳の症状を抑えることではありません。
喘息はコントロールさえすれば、健康な人と同じようにスポーツを楽しむこともできる疾患になりました。
当院では、喘息症状がない日常生活を目指して一人ひとりに合った治療を提案させて頂きます。喘息症状にお困りの方は是非、一度当院にお越し下さい。

喘息とは

喘息は、のどのなかの空気の通り道(気道)が常に炎症を起こしている状態です。
喘息患者さんの気道は、発作がないときでもずっと炎症が起きていて敏感な状態になっており、少しの刺激(排気ガスやタバコの煙、寒暖差、ペットの毛やノミダニ、ほこりなど)であっても反応して発作が起こります。気管支の炎症が悪化するにつれて痰や咳が出るだけでなく、発作が起こった部分が固くなっていき、気道がだんだんと狭くなってしまいます。このため喘息が重症化していくと、発作が起きていなくても息苦しさを感じるようになり、会話や睡眠まで難しくなってしまいます。最悪の場合には、狭まった気道のため呼吸が止まってしまい、窒息死してしまうのです。

喘息
喘息

喘息の原因

ぜんそくの原因は様々ですが、大きく2つに分けられます。1つは遺伝的因子、もう一つは環境因子です。
喘息は遺伝的要素が関係することが多いと言われています。例えば、ご家族の中に喘息をはじめとしたアレルギー体質の方がおられる場合、喘息発症のリスクは高くなります。
もう一つの環境因子はハウスダスト・ダニ・ペット・カビなどを代表とするアレルゲンの関与です。アレルゲンの他にも、風邪・天候(気圧、温度、湿度)の変化・喫煙(受動喫煙含む)・運動・薬剤・月経・心因性ストレスや身体性ストレス・においといった、様々な要因が原因となって発症することがあります。

さまざまな原因

さまざまな原因
さまざまな原因
さまざまな原因
さまざまな原因
さまざまな原因

喘息の検査

問診

問診では、喘息の特徴である発作性の呼吸困難、呼吸するときにゼーゼー、ヒューヒューという音がでる(喘鳴)、胸苦しさ、咳などの症状があるかどうかを確認します。また、すでに喘息と診断されている方であっても、コントロール状態を確認するうえで、問診はとても大切です。

呼吸機能検査(スパイロメトリー)

呼吸機能検査(スパイロメトリー)

息を大きく吸ったり吐いたりして、呼吸の機能を調べる検査です。スパイロメーターという機械を使います。 息を思い切り吸ってから、勢いよく吐いたときに1秒間で吐ける量を「1秒量」といい、この数値で喘息の重症度の判定ができます。気道が狭くなっていると、「1秒量」が少なくなります。

呼気一酸化窒素(FeNO)濃度測定検査

吐いた息の中の一酸化窒素(NO)濃度の数値を測定して、気道の炎症の程度を知ることができる検査です。FeNOの数値が上昇した場合、気道が炎症を起こしていることを示しています。薬によって炎症の度合いがどれくらい変化したかもわかるので、治療が効率的に進められます。

血液検査

血液のなかの、抗原特異的IgE抗体、総IgE値、好酸球数といったものの数値を測ります。

  • 抗原特異的IgE検査(アレルギー検査):アレルギーの原因(ハウスダスト、ダニ、カビ、ペットなど)を予測します。
  • 総IgE値:アレルギーがある場合、数値は高くなります。
  • 好酸球数:数値が大きい場合、気道が炎症している可能性があります。

レントゲン検査

喘息に似た他の肺の病気にかかっていないか確認するため、胸部レントゲン写真撮影などを行います。

気管支喘息の治療

喘息治療の基本は非薬物治療と薬物治療が挙げられます。

非薬物療法

非薬物療法は主に「喘息の原因となるアレルギー物質の除去/回避」です。
特に環境因子による気管支喘息が疑われる場合は、原因となるアレルギー物質を予測するため、当院ではアレルギー検査を行っています。喘息の原因となるアレルギー物質は人それぞれ違うので、普段の生活の中で刺激になっていると思われるものを考えてみましょう。

「猫を飼っている人の家に行くといつもくしゃみが出る」
「掃除をすると鼻水が出る」
「寒くなると咳が出る」


思い当たるものはありませんか?
アレルギー検査の結果から、気管支喘息の原因となるアレルギーを除去/回避する方法を提案します。

薬物治療

薬物治療

喘息患者さんの気道では、症状がない時でも気道の炎症は続いており、刺激やストレスなどが加わると、再び症状が現れてしまいます。症状がある時だけ、発作が起きた時だけ、治療をしても十分ではないのです。
薬物療法は、「症状が起こらないように毎日行う治療」と「症状や発作が起きた時に行う治療」の二つに分けられます。基本的に吸入ステロイドや気管支拡張薬が基本となります。
まず、症状が起こらないようにするには、慢性の気道の炎症をおさえることが重要です。基本の治療薬は、気管支の慢性炎症を抑える吸入ステロイド薬を中心に、気管支拡張剤や抗アレルギー薬などの薬剤をつかってコントロールしていくことが一般的です。気道の炎症を抑えることと、気管支を広げることが必要です。

種々の治療を行っても症状が残ってしまうような重症の喘息では、抗体製剤(皮下注射剤)が使用可能となっており、患者さんによっては「世界が変わる」というほどの効果を得られる場合もあります。
一方、症状が起きた時は、症状を早急に鎮めることが最優先なので、狭くなった気道をすみやかに広げる短時間作用性吸入β2刺激薬などの発作を抑える薬を使います。それでも症状が改善しない時や、苦しくて横になれないような状態の場合は救急外来をただちに受診してください。

毎日治療しないとどうなるのか?~毎日治療することの重要性~

喘息の正体は気道の慢性炎症です。発作が起きた時だけ薬を使って、毎日の気道の炎症治療をおこたっていると、気道がますます敏感になり、発作をくり返すという悪循環におちいります。その結果、気道壁が厚く硬くなります。これを「気道のリモデリング」といいます。気道のリモデリングは、喘息の難治化につながります。
この悪循環をたちきるためには、気道の炎症をきちんと治療することが大切です。喘息治療は発作の時だけでなく毎日続けなければなりません。長期にわたり、適切な治療を行って、気道の状態を安定に保てば、健康な人と変わらない生活が送れるようになります。
症状が落ち着いても継続して定期的に通院し、喘息をコントロールしましょう。